印刷を行うためには画線部(インキが付く箇所)と非画線部(インキが付かない箇所)を分けた刷版が必要となります。
刷版を作成する前工程としてその元となる原版を作成する(製版)必要があります。
お客様より見本となるデザインやカラーチップ等の色見本を頂戴し、
最終的な仕上がりイメージもお伺いした上で、
それを金属板の上で再現し、
キャップ等の最終製品としてイメージ通り完成させるにはどのような原版を作成すべきかを検討し作成します。
キャップのような成型過程で材料が伸び縮みするものは、そのことを考慮・計算したデザインで製版を行います。
印刷するための物理的な「印面」で、印刷機に直接取り付けて使用する薄いアルミ板のことを刷版といいます。
原版を元に一色につき一版作成します。
弊社で使用するものは全てCTP(データから直接刷版を作成する方法)刷版であり、外注業者にて刷版を作成してもらっています。
作成した刷版は1枚1枚丁寧にチェックを行い、問題がないことを確認した後、印刷工程へ回します。
印刷インキを金属板表面に安定して定着させるためには、まずは下地処理としての塗装を行う必要があります。
また、金属板裏面にも滑り性を良くしたり内容物を保護する等の目的で塗装を行います。
さらに印刷後には印刷面を保護する為にトップコートと呼ばれる塗装が施されます。
それぞれ用途に応じた塗料が選定され、指定塗膜量になるよう計測された塗料がロールコーターで金属板に塗布され、
それぞれの工程で一枚ずつ乾燥炉を通すことで乾燥させて塗料を硬化・定着させます。